臨床研修プログラム

診療科ごとの研修内容

各科の研修内容をご紹介します。

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消化器内科 外科、放射線科、病理診断科、核医学科と連携して多数の胃、大腸、肝胆膵等の消化器悪性腫瘍の診断から治療までを集学的に学ぶ。
当院は国指定の「がん診療連携拠点病院」であり「富山県型がん診療体制」において「肝癌診療拠点病院」となっている。 さらに全国に72ある「肝疾患診療連携拠点病院」の一つに指定されており、最新の抗ウイルス治療を学ぶ。
各診療科との合同カンファレンスに出席して最新の知識を習得する。
胃食道を中心とした上部消化管内視鏡検査、大腸内視鏡検査、膵臓胆道内視鏡などの検査、内視鏡的な早期胃癌の粘膜切除手術、 胆道閉塞に対するドレナージ、ステント留置等の技術を理解して基本的手技を身につける。
循環器内科 的確な病歴の聴取と心雑音を含む診察を習得する。心電図、心エコー、心臓カテーテル検査などを通じて、病態生理・診断・治療法について学習する。
PCI、EVT、ペースメーカー移植術などを実体験する。循環器疾患の救急治療を体験し初期対応を学ぶ。 心臓リハビリテーションや生活指導など、多職種とのチーム医療を学ぶ。
血液内科 新規発症の血液疾患症例を診断前の段階から診療する。
診断に必要な検査の手技や診断までの計画を研修する。
骨髄穿刺等や輸血療法等の知識の習得を行い、処置を経験する。
造血器腫瘍においては新規の抗腫瘍薬を積極的に取り入れて指導医と共に治療を行う。
糖尿病・
内分泌内科
糖尿病チーム医療に参加する。一般的な血糖管理について習得する。
内分泌疾患については、日常診療の中に潜む下垂体・副腎・甲状腺疾患を見逃さないために、スクリーニングから専門的知識までを幅広く身につける。
腎臓内科 腎臓内科では、腎不全や慢性腎炎、ネフローゼ症候群などの腎疾患、二次性高血圧を含む高血圧、膠原病、自己免疫疾患の診療を行う。
上記疾患に対する理解を深めた上で、透析の内シャント穿刺や透析用カテーテルの留置(中心静脈の確保)などを行う。
東洋医学科 東洋医学の適応疾患を理解する。漢方薬と鍼灸の両方を学ぶ。不定愁訴と慢性疼痛の基本的な対応を学ぶ。
漢方薬と鍼灸の両方をひとつの科で行っている総合病院は 北陸地方では当院のみである。
救急・
集中治療部門
どんな症例に対しても初療が行えるようになることを目標とする。
日中や夜間に救急車や独歩で来院する症例を、各科の指導医の監督のもとに初療にあたる。
集中治療室では、救急で診療した症例および重症症例の治療を指導医(ICU専任医)のもとで行う。
研修医向けのレクチャーに参加して疾患を深く理解する。治療の基本と代表的な手技を身につける。
精神科 入院外来を問わずあらゆる年齢層、急性期から慢性期までの精神疾患を幅広く経験する。
院内コンサルテーションを行い他科と連携して身体合併症治療にも対応する。
入院治療ではチーム医療の実践を目指す。看護師・精神保健福祉士・薬剤師・臨床心理士が中心となって行う心理教育・SST(生活技能訓練)等の 集団精神療法や退院前訪問に参加する。
外科 食道・胃、乳腺、肝胆膵、大腸・ヘルニア、大腸・肛門(大腸・肛門外科)の4グループに分かれて診療し、鏡視下手術も盛んに行っています。
 研修医は、その希望を聞いた上で一つのグループに配属され、指導医とともに診察、検査、手術などに参加してもらいますが、 他グループの手術に入ることもできます。これにより外科の基本的な診断と治療から最新治療まで経験してもらいます。
 定例行事として外科の抄読会、カンファレンス、総回診があります。 また、消化器内科、放射線科、病理診断科などと合同で行う消化器、内視鏡、乳腺などのカンファレンスに参加してもらいます。
 これらを通じてチーム医療、エビデンスに基づいた診療を学んでもらいます。
大腸・肛門外科 大腸癌をはじめ、直腸肛門良性疾患(内痔核、裂肛、痔瘻、直腸脱など)、IBD(潰瘍性大腸やクローン病)、 便秘(弛緩性、痙攣性、出口閉塞性など)、便失禁、過敏性腸症候群など大腸肛門疾患全般の診断と治療を学ぶ。 外来診察法、大腸内視鏡検査法などを習得し、直腸肛門機能検査や手術治療などの基本も経験する。
特に肛門疾患の治療、直腸脱の治療、便秘の診断・治療について専門性の高い診療を行い遠方からの紹介患者も受け入れている。
小児科 感染症、呼吸器、消化器、神経、腎臓、新生児など小児科ほぼ全般の領域にわたって一般市中病院で扱う疾患の診療、 予防接種、慢性疾患管理、小児循環器疾患診察、乳児健診を学ぶ。 小児の患者を診療してどう対処するかを学ぶ。小児の採血、血管確保などの処置に習熟する。
整形外科 外傷・骨折の症例の救急外来受診時からリハビリテーションまでの全ての経過を経験する。外傷、慢性疾患など幅広い疾患を経験する。
手術の際には指導医の指導の下で基本的手術操作を学ぶ。
変形性膝関節症・変形性股関節症に対する人工関節置換術、関節リウマチに対する生物製剤の治療、 脊椎外科疾患に対する全麻下・局麻下での内視鏡手術などの基礎知識を理解する。
形成外科 熱傷・顔面骨骨折・切断指等の手の外傷を含めた外傷一般、口唇裂・口蓋裂を中心とした四肢や体表の先天異常、皮膚腫瘍や腫瘍切除後の再建などの診療を学ぶ。
創傷治癒を学び、実際の種々の創の治療法を実践する。外用薬や創傷被覆剤の適応使用法を理解し、実践する。 指導医の下で創の縫合、褥瘡や糖尿病性潰瘍等の難治性潰瘍の創処置を行う。
脳神経外科 急性期脳梗塞に対する診断を学び、治療を理解する。組織プラスミノーゲン活性化因子治療の基礎的知識と適応を理解する。
脳神経外科的な問診・診療・診断などの能力を身につける。開頭術の助手ならびに専門医の厳重な指導の下に穿頭術が施行できることを目標とする。 脳動脈瘤の開頭クリッピング術、血管内手術(コイル塞栓術)、脳腫瘍脳内血腫や外傷手術などを幅広く経験する。
皮膚科 外来および入院患者の診療に従事して、皮膚科疾患全般に対する診断、検査および治療を学ぶ。主要な目標は以下である。
皮疹と現病歴および検査結果から診断する。真菌検査、細胞診(ツァンクテスト:ギムザ染色による顕微鏡検査)、 培養検査、局所麻酔下の皮膚生検、皮膚貼布試験等に習熟する。外用療法、冷凍療法、紫外線療法、皮膚腫瘍摘出術等を経験する。
泌尿器科 腎移植と小児重症尿路奇形を除くほぼ全ての泌尿器疾患の診断と治療を経験する。
救急疾患(外傷、尿路結石、尿閉等)の対応や 良性疾患(感染症、前立腺肥大症、神経因性膀胱等)、 さらに悪性疾患(膀胱癌、前立腺癌、腎癌等)に対する集学的治療まで幅広く経験する。
腹腔鏡手術(ロボット支援腹腔鏡下手術を含む)、骨盤臓器脱に対する各種治療(メッシュ手術を含む)、 前立腺癌に対する密封小線源治療などを指導医と共に経験する。
週一回の抄読会で英文論文を読む。地方会や研修会で発表を行う。
産婦人科 安全な周産期医療を目標として、正常分娩の介助・異常分娩に対する対処・産婦人科救急の対応について習得する。
婦人科においては手術手技の習得を目標とする。小手術の術者、良性疾患の助手もしくは術者を担当する。 悪性疾患において抗がん剤治療や放射線治療などの集学的治療を習得する。
眼科 眼科臨床に必要な基本的知識、眼科主要疾患に関する診断・治療の基本的手技を学ぶ。
外来における諸検査、処置、レーザー手術などを習得する。
手術助手となり眼科の顕微鏡下手術を理解するとともに顕微鏡の基本操作を習得する。
眼科救急疾患に対する知識と対処を身につける。
耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科は耳・鼻・咽喉頭を扱う科であり、特に咽喉頭には、呼吸・嚥下・発声の機能が集中している。
基本的な耳鼻咽喉科の診療、処置、検査、手術手技を理解、習得する。
耳鼻咽喉科救急疾患に対する知識と対処方法を学ぶ。
麻酔科 全身麻酔を通して意識、呼吸、循環、代謝など全身管理を学ぶ。特に気道確保については十分な経験と実力を身につける。
区域麻酔について各研修医の到達度に応じて経験する。
放射線科 CT、MRIなどの診断機器にて、全身のあらゆる領域の画像診断をおこなっている。
CT、MRIを中心として頻度の高い疾患の画像診断を放射線科画像診断専門医の指導のもとに学習する。
IVR治療による肝癌の塞栓術や経皮的ドレナージ術などを経験する。
放射線治療科 直線加速器による外部放射線治療:乳癌、頭頸部癌、前立腺癌などの通常の放射線外部照射を学ぶ。
定位放射線治療の原理と手順を学ぶ。
前立腺癌に対する放射性ヨード125による小線源治療を経験する。
疼痛の緩和を目的とする緩和的放射線治療を理解する。
病理診断科 院内・院外の組織検体と細胞診検体の診断、術中迅速診断、剖検を経験する。病理診断報告書の作成や剖検の介助を行う。
臨床各科から提出された豊富な組織および細胞検体で構成された教育例の随時鏡検を行う。
CPCや院内症例検討会、院外研修会、学会に参加する。
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