診療科
内科
消化器内科
科の特色
2007年1月に地域がん診療連携拠点病院、2008年4月に肝炎診療連携拠点病院に選定され、富山県西部の消化器癌や肝炎治療の中心的な役割を担っています。 また、日本消化器病学会専門医制度認定施設、日本肝臓学会認定施設、日本消化器内視鏡学会認定指導施設として若手消化器医の教育・研修にも力を入れています。
診察する主な病気(病名)
消化器内科では、食道、胃、小腸、大腸などの消化管や、肝臓、胆道、膵臓など消化吸収に関連する臓器に生じる疾患を診療対象としています。 具体的には、肝炎に対する抗ウイルス療法、各種消化器癌に対する化学療法(抗癌剤治療)や放射線療法、 クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患に対する薬物療法、消化管出血に対する内視鏡的止血、 早期胃癌や大腸ポリープに対する内視鏡的切除、胆道や膵管の内視鏡的ドレナージ・ステント留置や結石除去などを行っています。 また、超音波内視鏡を用いた膵癌の検査も積極的に行っています。
年間治療(手術)状況
肝炎ウイルスに対する抗ウイルス療法:
B型肝炎ウイルスに対しては核酸アナログ製剤、C型肝炎ウイルスに対しては抗ウイルス薬を用いて治療を行います。
C型肝炎ウイルス治療では、近年治療成績が飛躍的に向上し、ほぼ全ての方で飲み薬だけでウイルスの消失が期待できます。
消化器癌に対する化学療法:
消化器内科では多くの癌種に対する化学療法を行っています。外来化学療法室も整備されており、通院での抗癌剤治療が可能です。
炎症性腸疾患に対する薬物治療:
クローン病や潰瘍性大腸炎の患者数は当院でも増加傾向です。以前はメサラジンやステロイド中心の治療でしたが、
近年様々な新しい薬剤が使用可能になり治療選択肢が増えています。個々の患者さんのニーズに合わせた治療を心がけています。
消化管疾患に対する内視鏡治療:
胃・十二指腸潰瘍、大腸憩室、直腸潰瘍など消化管の出血性病変の止血、早期胃癌、大腸ポリープなど消化管の腫瘍性病変の切除、
閉塞性黄疸、悪性胆道狭窄、膵炎後の感染性嚢胞、などに対する内視鏡的ドレナージ・ステント留置、総胆管結石に対する内視鏡的採石など、
内視鏡的治療を積極的に行っています。
- 上部消化管内視鏡 3,000件/年(うち胃ESD 40件)
- 大腸内視鏡 2,000件/年(うち大腸EMR 500件)
- ERCP 300件/年(うちドレナージ・ステント留置250件)
- EUS-FNA 20件/年