調剤注射薬の無菌調製製剤TDM薬剤管理指導業務DI注射薬薬品管理トピック

注射薬の無菌調製
注射薬の無菌調製

TPNの調製

TPN
中心静脈栄養(Total Parental Nutrition:TPN)は、栄養素を高濃度で含む輸液(高カロリー輸液)を中心静脈という太い静脈から投与することで、 人間の1日に必要な栄養を補給する方法です。
人は消化管から必要な栄養を吸収しています。しかし、経口摂取できなくなった時には、食べ物と同様な栄養素を体内へ与える必要があります。 その栄養素として、糖質、アミノ酸、電解質、ビタミン剤、微量元素を混合した高カロリー輸液を作り、ゆっくりと点滴します。 また、脂質は脂肪乳剤の輸液を混合せずに別の経路から投与します。
微生物に汚染された高カロリー輸液が投与されると、血液中で微生物が増殖し、全身の感染症を引き起こすことがあります。 微生物の混入を防ぐために、高カロリー輸液の混合調製は、クリーンルームの中のクリーンベンチで行っています。

抗がん剤の調製

調製風景
抗がん剤の中には、変異原性、催奇形性、発がん性のある薬剤が多く、抗がん剤の調製や投与に関わる医療従事者にも それらの影響が及ぶリスクがあります。抗がん剤調製時の曝露を防ぐために、個人防護具(ガウンなど)や安全キャビネットの使用が有用です。
当院では、原則として院内で使用する全ての注射用抗がん剤(入院治療、外来治療ともに)の調製を薬剤師が行っています。
また、抗がん剤治療のレジメン(治療計画)の管理や電子カルテへの登録などの業務も薬剤師が担当しており、 投与する薬剤の組み合わせや投与量、検査値などを確認し、抗がん剤治療が適切かを確認した上で、安全キャビネットを使用して抗がん剤の調製を行います。


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市立砺波総合病院

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