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ラ・ラ・ラ・ライブラリー 砺波市立図書館

2021年06月24日 16:57





毎月第3木曜日は、
FMとなみ【76.9㎒】さん
砺波図書館からおススメ本の紹介をしています。
図書館のコーナーは12:20ごろ〜です♪


今月紹介した本は・・・



「ほんものの魔法使」
(ポール・ギャリコ‖著)


もともとは1976年に刊行されたファンタジーの名作です。
今年宝塚でミュージカルとして公開されたこともあり、
長く絶版だったこの本が、編集者の後押しで東京創元社から復刊されました。
読書好きにもファンが多い作品ですので、今回ご紹介します!

貧相な服を着た旅人「アダム」と、その連れで
言葉を話すことができる犬「モプシー」が、
魔術師が集まる街マジェイアに現れるところから物語は始まります。
実際には街の人々は「手品師」で、
「うまく騙し・騙されること」を美徳としています。

この街で魔術師選考会に出ようとするアダムですが、
女の助手が必要だと言われます。
魔術師になりたいというジェインという少女と出会いますが、
この街では女は「きれいなお飾り」で、助手しか任せてもらえないのでした。

アダムは意気投合したジェインと、
次に選考会に落ちたら永久失格となる
崖っぷちのおじさんニニアンと一緒に選考会に出場します。
誰も見破れないアダムの魔術のトリックを、
あの手この手で暴き、自分のものにしようとする街の魔術師たち…
実はアダムの魔術は、本当の魔法だったのです。

この物語はファンタジーですが、
マジェイアの街は現代社会の縮図になっています。
女はダメ、魔法なんかない、金儲け、権力、プライド…
ジェインやニニアンの苦しみは、現代の私たちと同じです。
けれどアダムが語る言葉は美しく、
勇気づけられるメッセージがちりばめられています。
現代の私たちが読んでもとても魅力的な物語です。


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