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ラ・ラ・ラ・ライブラリー 砺波市立図書館

2019年12月05日 17:45



毎月第1木曜日の12:20からは砺波図書館ラジオの日!


FMとなみ【76.9㎒】さんでイベント予定や
オススメ本を紹介させていただきました。


12月はイベントがたくさんあるので、チェックしてみてくださいね!

★砺波市子ども読書月間★

★わらべうたで遊ぼう〜親子で楽しむわらべうた講座★

⇒その他、12月の予定はコチラ


さて今月は子ども読書月間にちなみ、児童書の新刊から1冊紹介しました。



「湖の国」
(柏葉幸子‖作 佐竹美保‖絵)



柏葉幸子さんは1953年生まれ、小学生向けのユーモラスな作品から、
中学生が読むようなファンタジー長編まで、幅広い児童文学作品を書いておられます。
大学在学中に児童文学新人賞を受賞した作品が、
翌年「霧のむこうのふしぎな町」と改題されて刊行され、これがのちに
宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の原案となったとされています。

この「湖の国」は中高生向けですが、大人も読みたくなる物語です。

主人公のミトは、家族との関係がうまくいかず、高校も中退。
2年ほど引きこもりのような生活をしていましたが、
ある夜中、コンビニで道に迷ったおばあさんと出会います。
介護施設まで送っていく間、おばあさんとつないだ手のぬくもりが温かく、
ミトはその介護施設でアルバイトをはじめます。

おばあさんには、東北の山の中にある湖のある町に、
家族に内緒で買ったという家がありました。
ある日、家族と言い争いになったミトは、
衝動的に東北生きのバスに乗り込み、その家に向かいます。
ところが目覚めてみると、そこにはおばあさんが。
でもまるで別人のようで…?

和製ファンタジーの名手、柏葉さんが作り出す世界は、
現実の世界の描写がリアルだからこそ、
ファンタジーな部分が生きてきます。
人を救い、生をまっとうさせる役目を持つ「湖」は、
同時に厳しく、狭量で人間の感情に対して偏屈な存在として描かれます。

自然の摂理が持つ本来の姿や、現実の悲劇に対して、
私たちはどう思うのか、どう行動するのか…
簡単ではないきびしい問題が提示されていて、
むしろ大人の方がこのテーマを深く感じられるかもしれません。

家族や人とのつながりには様々な形があることを示す物語です。



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