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2020年12月18日  18:27

☆12月のラジオで紹介した本です☆





FMとなみ【76.9㎒】さん
砺波図書館からおススメ本の紹介をしています。
新館オープンに伴い、毎月第1木曜日⇒第3木曜日に変更になりました!
コーナーは12:20ごろ〜です♪


今月紹介した本は・・・




「あしなが蜂と暮らした夏」
(甲斐信枝‖著)


著者の甲斐信枝さんは1930年生まれの絵本作家。
身近な自然を題材にした、写実的な絵本に定評があり、
比叡山の麓に畑を借り、5年にわたって観察を続けて描いた
雑草のくらし−あき地の五年間−』で第8回絵本にっぽん賞、
第17回講談社出版文化賞を受賞しています。
2019年には、NHKでドキュメンタリーが放送され、
その生き物と向き合うさまが話題となりました。
この本は、『雑草のくらし』と同じ約40年前の出来事を綴ったエッセイです。

ある春の日、キャベツの写生中に見かけた
「せぐろあしなが蜂」がもんしろ蝶の幼虫を食べる狩りの様子。
甲斐さんの豊富な知識と、鋭い観察眼で描かれる描写に引き付けられます。

「せぐろあしなが蜂」に魅せられた甲斐さんは、
一軒の納屋で、新しい巣とボロボロの古巣が混じってぶらさがる
「あしなが蜂の団地」を見つけてじっくりと観察…
幼虫の餌が足りなくなると、女王バチが別の蜂の巣から幼虫を奪って自分の子に与える
「子ぬすび」という習性に驚きます。

最初は怒っていた甲斐さんですが、
蜂の巣があった農家の「おかあ」との交流で、
自然や生き物と当たり前に共生していた時代があったことを感じます。
そして、母蜂がいなくなった巣を東京に運び、
母蜂がするように刺身を団子にして幼虫に与え、
女王蜂の誕生までを見届けるのです。

100ページの本の中に、500万年の生活史を持つ小さな蜂の命の営みが、
絵本作家の観察眼と、生き物を慈しむ言葉で綴られています。






「こたつ」
(麻生知子‖著)


どこか懐かしい「こたつ」にまつわる、
ある家族の年末年始を描いた絵本です。

12月31日の朝、「今日は夜中まで起きている」と宣言した少年「こうたくん」。
買い物に行ったり、おせちの準備を手伝ったり、年越しそばを食べたり…
家族とともに新年を迎える喜びが伝わってくる絵本です。

綺麗で繊細に描かれていて、細かいところまで、じっくり眺めてしまいます。
また、テレビ番組のように上から定点カメラで、
炬燵にはいる家族を見下ろしている構図なので、
自分が絵本の中にいるように感じられます。

年末年始、家族でゆっくり読んでほしい絵本です。


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