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2019年06月07日  13:40

☆6月のラジオで紹介した本です☆



毎月第1木曜日の12:20からは砺波図書館ラジオの日!


FMとなみ【76.9㎒】さんでイベント予定や
オススメ本を紹介させていただきました。
(今週は金曜日の放送となりました)


6月のイベントとして、

図書館友の会講演会
★「土蔵の扉を開く」★



日時:6/24(日)14:30〜
講師:木秋生氏(塚原歴史の会 会長)


砺波市立図書館友の会の総会の後、講演会が開催されます。
講師の木秋生氏は射水市在住で、
土蔵の温湿度など、特性を研究しておられ、
近々その調査結果をまとめて本にされるご予定で、
それに先駆けて講演していただくことになりました。
申込不要、参加費無料で、どなたでも参加していただけます。
ぜひお聴きください。


さて今月紹介した本は、




「夜が暗いとはかぎらない」
(寺地はるな‖著)



著者は2014年にポプラ社小説新人賞を受賞してデビュー。
同年に太宰治賞にも入賞、2018年には本屋大賞の発掘本にも選ばれるなど、
話題作の多い作家さんです。
現在は大阪在住ということもあってか、
この作品も大阪近郊の暁町が舞台となっています。

町の小さなショッピングモール「あかつきマーケット」は、
経営状態がよくなく、近々取り壊し再開発が決まっています。
表紙に描かれているのがそのキャラクター「あかつきん」なのですが、
ある日突然、「あかつきん」が失踪したところから物語がはじまります。
失踪後も時々町のあちこちに現れては、人助けをする…という連作短編集です。

夫を亡くした妻、子育てがうまくいかず悩む母、
友達のいない青年、祖父の言葉に死者への思いを知る少年…
それぞれが小さな悩みを抱え、寄り添いながら暮らしています。
小さな町の閉塞感や、身近な人の何気ない言葉に傷ついたり、救われたり。
登場人物たちもどこかでつながっていたり、
全編を通して物語がゆるやかに進んでいくことも感じられます。

様々な人の、人生の大きな流れの一場面が描かれ、
読んでいてどこか自分に重なる瞬間、
少しだけ目の前が晴れたような気がする瞬間があるのではないでしょうか。

最終話の「夜が暗いとはかぎらない」まで読んで、
生きることに対してエールを送っているように感じる作品でした。


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