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2012年06月29日  17:00

東般若小学校校舎

 砺波市東保にある旧東般若小学校の校舎は砺波市ふるさと文化財に指定されている建造物です。こちらの建物は明治の名工藤井助之丞が手掛けた木造校舎です。
 現在は3分の1ほどの大きさになって東般若公民館などに使用されています。




【藤井助之丞】
1860年11月30日、砺波郡太田村(現砺波市太田)に生まれる。当時から誉れの高かった井波の宮大工松井角平恒広(四代)に弟子入りし、従来の宮大工としての技術に加え、近代洋風建築の技法も学んだ。

 助之丞は、宮大工として各地の神社仏閣をたくさん手がけましたが、洋風建築の学校・農業倉庫・民家などにも腕を奮いました。
 日本が19世紀の半ばに開国をし、西洋の文化や文明を積極的に取り入れようとした時、庶民たちにとって、まず最初に「西洋」に触れる機会を持ったのが西洋風の小学校に通うことであり、役所などの公共建築が洋風建築で建てられていくことであり、地域の知識人である開業医が建てた洋風建築で西洋医学の治療を受けることだったようです。
 

 西洋建築の需要が高まる中で、伝統的和様建築の技術者(宮大工等)たちが創りだした建築様式を「擬洋風建築」といいます。西洋建築の様式や技術に関する知識も技能も持っていなかった彼等は、外国人居留区や東京に「西洋館建築」を見学に行き、そこで学んだ西洋建築の形態を自分達の伝統的和様建築技術で造ったのです。
助之丞も熱心に西洋建築を学んでいったのでしょうね。

 東般若小学校は、そんな時代の風潮の中で建てられました。入口の柱部分にはアーチがついていたり、装飾部分もハイカラな感じがします。この校舎は文明開化以降に近代化を目指した日本人のエネルギーの産物のひとつなのかもしれません。


 助之丞の手掛けた建造物は他にも、砺波市内には旧中越銀行本館(現・砺波郷土資料館)があり、南砺市には県立農学校(現南砺総合高校福野高校「巌浄閣」)などが残っています。


  • 建造物