臨床研修プログラム

海外研修について

海外研修についてご紹介します

中国 黒龍江省医院での海外研修

当院と黒龍江省医院は1980年10月から医学技術交流を深めてきました。その事業の一環として黒龍江省医院での海外派遣研修を平成24年度から開始しました。 (希望制であり、約1週間の派遣研修となります。)

黒龍江省の概要

省都ハルビン市
省人口約3800万人
都市圏人口約1060万人
ハルビン市人口:約 590万人

黒龍江省医院の概要

所在地ハルビン市
敷地面積:23万平方米(東京ドーム5個分)
職員数2900人
病床数1480床
1日外来患者数:2500人

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臨床研修医の感想

黒龍江省医院を見学して

平成27年度2年次研修医 木下 史也

当院基幹型で研修すると、研修医2年次に中国の病院の見学に行くことができます。 どのような研修だったか、簡単にお話させて頂きます。

① 全部で6日間の日程です。
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1日目: 電車で新潟に。新潟で一泊。最後の和食。
2日目: 飛行機で哈爾賓(ハルビン)空港に。
黒竜江省の衛生庁で挨拶。夜は歓迎の食事会。
3日目: 午前中は黒竜江省医院見学。
27階・1,500床の病院です。
午後は同行する訪中団の発表を聞く。
4日目: 観光の一日。
虎園でアムール虎、松花江、ショッピング。
5日目: 黒竜江省医院(産婦人科・形成外科)見学。
午後から哈爾賓の歴史を学ぶ。
6日目: 飛行機で新潟に。
久しぶりの和食を食べてから富山到着。
② 熱烈歓迎!!

空港に到着してから、空港に帰るまでずっと至れり尽くせり大歓迎です。
いろんなところに砺波総合病院訪中団歓迎の横断幕が。新しい人に会う度に大きな贈り物をいただきます(日本に持って帰るのに苦労する程…)。
また、中国の先生は日本に留学されていた方が多く、とても身近に思ってくれています。

③ 毎日、中華食べ放題、飲み放題。
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朝昼晩、みんなで円卓を囲み、食べきれないくらいたくさんの中華料理が出てきます。
1週間で食べた料理は約150種類でした。中国式の乾杯は、文字通り杯を乾かすで、空にしないといけません。
現地の哈爾賓ビールや、白酒といって度数50%前後のお酒も昼間から飲みます。

④ もちろんしっかり研修も!
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一通り病院は案内してもらいますが、最終日に今回参加した研修医2人の希望である産婦人科と形成外科を見学してきました。
手術や病棟の見学をしたり、中国と日本の違いなどをそれぞれの科で教えてもらったりしました。

海外の医療に興味がある方、中華料理やお酒が好きな方、旅行が好きな方…。
是非、砺波総合病院で研修して中国に行ってきてください。

臨床研修医の感想

黒龍江省医院を見学して

研修医 南部 亮太

2013年8月27日~9月1日まで、4泊5日の日程で第34次研修団の一員として黒龍江省医院を見学しました。 病棟見学の他に、救急当番医にヒアリング、さらに実際に研修医の方々と意見を交える機会がありましたので、ここに報告致します。

1)病棟見学

外見上は日本の病棟とほとんど同じであり、機能的にも変わりは無いと思われました。 外来の廊下に、CT検査の費用一覧表(例えば胸部単純CTなら1000元≒16000円といった感じ)が掲示されてあったのが印象的でした。 中国においても皆保険制度は確立されているという話でしたが、この費用一覧表をみてCT撮影をするかどうかは患者側が判断することもあると想像されました。 CT大国と揶揄されている日本において、全病院の外来の一番目立つところに費用一覧表を掲示することは、医療保険制度の破綻を防ぐためにも有効であると思われました。

2)救急外来見学

救急外来を訪れる患者の数は日中で30~50人、夜間は100人、そのうち救急車で搬送される患者は30人程度ということでした。 救急外来はドクターが10人でローテーションを組んでおり(その日は土曜日でしたが4人のドクターがERに詰めていました)、 まずは看護師が「重症」か「一般急症」かをWHOの重症度判断基準に準じて2段階のトリアージを行った後にドクターが診察して検査をオーダーするシステムは、 日本とほぼ同じでした。救急医は入院の手配までは行いますが、その後は病棟の専門医に任せるシステムであり、これも日本と同様でした。 また、市中各所にある救急センター(日本で言うところの消防署?)というところに救急車が配置されているようでした。 特筆すべきは、救急車は距離による従量制でタクシー料金と同等であるために、救急車で搬送される患者はほとんどが重症であるとのことです。 タクシー代わりに救急車を利用するなどの問題が発生している日本では、救急車を有料制にすべき(少なくとも500円程度の自己負担はあるべき)だという 意見もありますが、実際に救急車を有料としてどのような問題が発生するか、そしてそれをどう解決するか、中国での事例が参考になると思われます。

3)研修医との懇談

2人の先生に話を伺いました。

脳外科研修医のO先生(医師になって4年目)は、医師免許取得後すぐに自分の専門分野を決めて大学院に入学、研究活動を3年間行ったそうです。 大学院修了後、黒龍江省医院の面接試験を受けて、本採用を前提として研修医として採用されました。 彼は現在、外科系を中心に数ヶ月単位でローテート研修を行っているとのことで、今後、医学博士を取得する予定ということです。

彼の同僚で心臓内科研修医のK先生(女性)も同様に卒業後すぐに大学院を修了してから病院に研修医として採用されたようでした。 内科の研修は、上級医と一緒に病棟患者を受け持ち、治療方法についてディスカッションを行うといった、日本と同じ体制がとられているようでした。

彼らの同級生の半分は大学卒業後すぐに大学院入学、残りの半分は病院に就職を前提とした研修を行うとのことでした。 このように、病院は本採用を前提として研修医を採用するとのことであり、日本の研修医制度とはまったく異なっていました (都市部の病院の一部ではそのような制度があるみたいですが)。研修医の待遇についても話を伺うことが出来ました。 報酬は月額7~8万円程度と現地のフリーターの月収と同程度ということに驚きました。共産主義体制のためなのかよく分かりませんが、 そもそも医師という職種自体報酬は低く、民間会社員のほうが給料は良いとのことでした。医師になって15年目でも月収は15万円程度とのことでした。 彼らのように敢えて安い給料でも人命のために粉骨砕身で働く姿がピュアで神々しくさえ感じました。 余談ですが、中国の国家試験は、最初の面接試験に合格した人が筆記試験に進むことが出来、最終的な合格率は30%程度の比較的狭き門のようです。 面接も無く、また、合格率も90%前後の日本とは大きな違いがあります。中国では、医師になるにも大変ですが、なった後も大変であることを実感しました。


今回の研修旅行を通して、今までは全く知らなかった中国の医療制度を垣間見ることが出来たと思います。 医師になってまだ2年弱と未熟な自分は、日本の医療制度がどのようなものであり、今現在どのような問題があるのかを十分に認識しているとは言えませんが、 日本の医療制度について考える良い機会となりました。今後、医師としての人生を歩んでいく中で、今回の研修旅行で知り得たことは必ずやプラスになることだと 思われました。また、今回は見学のみのスケジュールだったのですが、短期間でも良いので職務体験などを行うことが可能となれば、更に理解は深まると思われました。

最後になりましたが、このような有意義な研修の機会を与えてくれた関係各位の方々、最後まで自分のお守りをしていただいた 田嶋課長に感謝の意を表したいと思います。どうもありがとうございました。

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臨床研修医の感想

中国の病院研修に参加して

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平成24年8月27日から31日まで中国黒龍江省へ行き、病院研修をしてきましたので報告いたします。
 それまで1回しか海外に行ったことがなく単純に海外へ行きたいと思ったことと、医療という視点から外国を見てみるのもおもしろそうだと感じたため、すぐに参加させていただくことに決めました。第33次訪中団に同行し、途中までは同じ日程で、最後の2日間は研修団のみで行動することとなりました。

 1日目は衛生庁の表敬訪問を行い、おいしい料理と中国酒で歓迎を受けました。 食べきれない量の料理と中国式乾杯による二日酔いは最終日まで続きます。
 2日目は黒龍江省医院を見学しました。できたばかりの新しい病院で、「医院」という名からは小さなクリニックを想像してしまいますが、実際には地上24階、地下3階と砺波総合病院とは比べ物にならない大きさで、中国という国の広さ、人の多さを実感することとなりました。
 3日目は市内の観光に出かけました。あいにく50年ぶりの大嵐と重なってしまい、市内の幹線道路では至る所で街路樹が倒れていました。後で聞いたところによると3000本以上も倒れていたようです。しかし名物のトラ園では日本の動物園では見ることのできないたくさんの数のトラたちが元気よく遊びまわっていました。
 4日目は訪中団と別れ、病院見学・研修をしました。救急科、ICUと、当時日本で研修していた精神科と神経内科を見せてもらうことになりました。各科の代表の先生、看護師さんにそれぞれの科の説明をしていただき、日本との共通点、相違点を考えながら話を聞きました。精神科は黒龍江省医院にはなかったため、院長先生の取り計らいによりハルビン市立第二病院を見学させていただきました。そちらも1200床の大きな精神科の専門病院で、16階建てのビルを建設している最中でした。また同院の研修医と少し話をする機会があり、お互いの研修制度について説明し合いました。

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 5日目は大変名残惜しかったですが、ハルビンを発ち大連経由で富山に戻ってきました。大連空港は大きく、また時間もあ まりなかったため乗り換えに不安はありましたが、通訳さんが付いてきてくださったおかげで何とか無事に富山までたどり着けました。また最後までお守をしてくださった事務局長さん、本当にありがとうございました。

 今回訪中する機会をいただき、30年以上つまり自分が生まれる前から日中の病院間の交流が続いているという事実を初めて知り大変驚きました。両国の関係があれこれ言われていた時期でしたが、デモに遭うわけでもなくむしろ大歓迎を受け、純粋に行って良かったなと感じました。また次年度からも訪中団に加え研修団を迎えることを快諾していただけました。最後になりますが、大変有意義な海外研修の機会をいただきありがとうございました。

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