放射線技術科

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  CT検査室

 CT検査とは?

 CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略称です。CT装置の中心にある大きな穴に体を通して、体の周囲からエックス線をあて、それぞれ の方向から透過してきたエックス線量をコンピュータで処理することで、体内の様子を画像にすることができます。体内の臓器の輪切りの画像(断面像) が得られるのが特徴で、他方向からの情報をまとめて画像を作るため、臓器の背後や内部にかくれていた病変を発見したり、その病変内部の様子や周囲の臓器と の関係をくわしく調べたりすることができます。
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頭部CT画像
  写真2
腹部CT画像


 痛みや苦痛はあるか?

 基本的にはありませんが、検査部位によっては「息をとめる」「体を動かさない」「検査前の食事を控える」などの必要があります。また、手を挙げる姿勢 を続けた時の肩の痛み、造影剤を注射する際の軽度の痛みを伴う場合があります。
写真3 手を挙げた姿勢


 検査時間は?

 当院にはシングルスライスCTとマルチスライスCTがそれぞれ1台ずつあります。シングルスライスCTでは主に頭部の、マルチスライスCTでは主に胸部、 腹部の検査を行っています。頭部検査は約5分、胸部・腹部は約10分〜20分です。胸部・腹部のCT検査ではマルチスライスCTの導入により、息をとめる時間が 大変短くなり、撮像時間も短くなりました。また待ち時間についてですが、基本的に胸部・腹部検査は予約時間制です。ですから予約時間より 早く来られても、お待ちいただく時間が長くなる場合があります。
写真4
マルチスライスCT
写真5
CT操作室内


 造影検査とは?

 CT検査には大きくわけて「単純CT検査」と「造影CT検査」の2つがあります。 「単純CT検査」では、薬剤を用いずにCT検査を行います。「造影CT検査」は、造影剤という薬を静脈から注射しながら行うCT検査のことです。造影剤は血液の ながれにそって体内に運ばれ、臓器を染める(画像上では白くなる)働きをします。造影検査では、病巣を見やすくしたり、その染まりかたで病気の種類や進 み具合を調べます。
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単純CT画像
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造影CT画像


 造影剤の副作用はあるか?

 きわめて副作用の少ない薬ですが、まれに検査中や検査後に頭痛・吐き気・かゆみ・じんましんなどの症状があらわれる場合があります。 患者さんの体質が影響する事があるため、必ず検査前に問診を行います。造影剤は、検査後は尿として体外に排泄されます。


 補足

 現在のCTでは3次元表示が簡単にできるようになりました。立体的に画像を見て、診断する事ができます。
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単純CT画像
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造影CT画像


 最新鋭全身CT装置導入

 当院では、2009年末より、最新鋭全身用CT装置(GE社製 LightSpeed VCT VISION)が設置されました。

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検査はベッドに寝ているだけで終了します。
また当院の装置は、1回の撮影で同時に複数の輪切り像が得られる最新のボリュームCTで、得られた輪切り像から下のような精密な画像・立体像が作成できます。


頭部画像
頭頚部画像
腹部画像
心臓画像
骨盤画像
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頭部三次元画像
頭頚部三次元画像
腹部三次元画像
心臓三次元画像
骨盤三次元画像
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【特長】
・急性期の脳虚血性疾患、動脈瘤などによる脳実質への影響、腫瘍などの血流動態の情報を描出
・血管の長さ/直径/角度/体積等の計測や血管のみの3次元画像の表示、頚動脈等を描出
・血管狭窄率の解析/術前・術後のフォロー/病変進展度の経時的変化を定量的に評価
・仮想内視鏡的3次元表示にて血管や気管の内腔及び外壁の観察
・心拍数/不整脈/心拍変動の影響を最少に抑制し、診断に必要な、精度の高い冠動脈の描出

 などが容易に画像描出でき、精密かつ迅速な検査を行える最新のCTスキャナーを設置いたしております。 


 次世代CT装置 「LightSpeed VCT VISION」

 このたび当院に導入されたCT装置 「LightSpeed VCT VISION」は、5心拍(約5秒)での心臓撮影を実現した世界初のボリュームCTです。また30cm以上の広範囲にわたる500スライス相当の4D(リアルタイムの3次元)撮影を可能としたほか、全身領域における高画質化ならびに飛躍的な被ばくの低減を実現しました。このCTは、放射線科や脳外科を始め、内科・循環器科など、あらゆる診療科の臨床ニーズに幅広く応えるとともに,これまで当院では撮影不可能もしくは困難であった心臓撮影や脳血管3D−CTの実現、そしてその画像のさらなる画質向上・画質安定化および効率性向上を実現しました。

 @「高速スキャン」
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 A「500スライス 4D」 (ボリュームヘリカルシャトル)
 従来不可能であった撮影テーブルの加速・減速時のデータ収集を可能とすることで、最大312.5mmの広範囲において500スライスの撮影を実現できました。
  また、撮影画像から時間軸を有する4D画像の構築をすることで、CT画像から非侵襲的に血流動態を把握できるようになるため、これまで手術の前後に実施していた侵襲的な検査が不要になり、患者様の負担が大幅に低減すると思われます。
  臨床的には、例えば約250 mmの肺野領域における心臓から上行大動脈と大動脈弓部を経て下行大動脈に至る血流、ならびに肺静脈の4D CTアンギオグラフィー(血管造影撮影)など、機能検査や時間軸を持つ検査に高い有用性を誇ります。
写真24


 B「画像再構成技術−遂次近似法」 (ASIR)
 昨今のCT技術の開発焦点となっていた検出器の多列化に伴い、撮影する断層像は加速度的に薄くなり、より微細な病変の検出への可能性を見出してきましたが、同時に画像ノイズの増加も不可避であり撮影画像一枚ごとの密度分解能は低下を続けていました。またこの画質の劣化を補うためにX線の照射量を増やし、結果として被ばく量の増加につながるといった画質と被ばくのトレードオフを繰り返していましたが、このLightSpeed VCT VISIONは、画像再構成技術「遂次近似法」を世界で初めてCTに応用したASIRを搭載することで、撮影画像から密度分解能を左右する画像ノイズやアーチファクト(偽像)成分のみを除去することに成功、照射するX線量が同一の場合の密度分解能を従来に比べて最大40%向上し、一枚ごと画質向上を実現しました。
  逆に従来と同等の画質であれば最大50%の被ばく量削減が可能で、高画質と被ばく低減の真の両立を実現しています。微細な病変を捉える必要のある検査においてはこれまでと同じX線量で、通常の画質で十分な場合にはX線照射量を大幅に低減した撮影を可能にすることで、患者様と担当医に最大限のメリットを提供できると思っています。
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 C「心臓撮影向けの先端技術の進化」 (スナップショット・パルス)
 心臓撮影においては、不慮の心室期外収縮(PVC)※の発生時などに画質が不安定になるという課題がありました。LightSpeed  VCT VISIONは、従来比最大90%の被ばく低減と画質向上を両立させたリアルタイムでのPVC対応を可能にする「SnapShot Pulse 2(スナップショット・パルス・ツー)」を搭載することでこれを克服、予期せぬPVCなどの際にも安定した高画質撮影を可能にし、心臓CT検査の適応をさらに広げることができました。
 また同装置は、心拍の乱れや不整脈のある患者を撮影した際の画像再構成の効率を格段に向上させ、より迅速な診断を可能にする「ECG Editor 2(イーシージー・エディター・ツー)」を搭載。同技術は,不整脈や心拍の乱れがある場合でも、撮影後の画像再構築の際に、事前に撮影データが解析に適したものかどうかが判断できるため、従来画像再構成が難しかったケースでも撮影時の効率性を高めています。

  ※ 心室期外収縮(PVC)とは不整脈の一種で、正常な拍動が起きる前に、心室を起源とする異常な電気的活動の結果生じる余分な拍動のこと。頻度が高く、特に高齢者に多く見られる。ストレス、カフェイン摂取、かぜ薬や枯草熱の治療薬の服用、ならびに冠動脈疾患(特に心臓発作の最中やその直後)、心不全や心臓弁障害などの心室肥大を もたらす病気によって発生する。
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  市 立 砺 波 総 合 病 院