砺波市

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カモシカ 

カモシカ(かもしか)

昭和30年2月15日・国指定
地域を定めず

 ニホンカモシカは、偶蹄目(ぐうていもく)・ウシ科・カモシカ属に入る哺乳類です。中国地方を除く本州、四国、九州に生息する日本固有種で、全国的には東日本、中部地方と紀伊半島に多く生息し、西日本には少ない傾向がみられます。
 富山県では、神通川以東の北アルプスや県西部の白山(南砺市)地域に多く生息しています。以前は、標高の高い森林地帯の岩場や絶壁で生活するためなかなか見ることができませんでしたが、近年は各地で生息数の増加と分布域の拡大により、山麓部周辺や平野部でも姿を見られるようになりました。
 市内では栴檀野・栴檀山・般若・雄神地区に出没することが多く、近年では平野に近いところでも目撃されることがあります。
 雄雌どちらも12~15センチほどの角があり、雄の角は比較的長く先が鋭く、雌の角は太めです。基部に輪があり、年齢と共に増加します。歯はウシ、ヤギ等と同じく32本で、上顎の門歯と犬歯がありません。
 成獣になると、頭胴長約130センチ、尾長約10センチ、体高約75センチ、体重は30~40kgにもなります。体色は黒褐色や灰褐色が多いですが、灰白色や橙黄色のものまで様々です。
 草食反芻(はんすう)動物で、岩場や急傾斜面の森林に好んで生息しています。低木の葉、芽、小枝、花、実、それに笹や草木を食べ、主に早朝と夕方に採餌し、座り込んで休息しながら反芻します。
 かって第二次世界大戦による社会混乱と良質な肉や皮、装飾用の角などを目的とした密猟で乱獲され、さらに森林伐採により生息場所が減少し激減しました。このため密猟の取締りを強化する一方、昭和30年(1955)に「文化財保護法」により特別天然記念物に指定され、富山県においても昭和50年(1975)に県獣に指定され、以降大切に保護されています。


微笑ましいカモシカの親子(平成18年7月9日.寺尾温泉付近にて桧物芳晴氏撮影)


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