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更新日時:2022年03月15日 22時45分

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福山須恵器窯跡出土品 

公開日時:2019年04月15日 15時13分 このページを印刷する

福山須恵器窯跡出土品(ふくやますえきかまあとしゅつどひん)

昭和43年7月24日・市指定
砺波市頼成566(砺波市埋蔵文化財センター、庄東小学校敷地内)

 砺波市福山の通称「徳万赤坂」地内の須恵器窯跡出土品のうち、瓦塔(がとう)4点(水煙(すいえん)部1、屋蓋(おくがい)部2、軸部1)、土馬(どば)1点、瓦硯(がけん)(陶製のすずり)1点が指定されています。
 この窯跡は、丘陵の斜面に築かれた半地下式の窖窯(あながま)で、昭和37年の発掘調査で全長約12m、最大幅約2mの窯体と、焚口(たきぐち)下面にひろがる灰原(はいばら)の状況が明らかになり、大量の須恵器杯(つき)、甕(かめ)類が焼成され、八世紀後半を中心として操業されていました。
 瓦塔は五重の塔や三重の塔など層塔の陶製ミニチュアで、奈良時代から平安時代にかけてよく製作されました。福山窯の瓦塔は水煙部に1茎から派生した3個の蓮華つぼみが4面にヘラ描きされ、その間を立ち上る水煙のように列点文で埋め、屋蓋部は露盤(ろばん)(方形屋根の頂部をおさえる方形の台。仏塔の最上部を飾る相輪の基礎となる)をもつ1辺が約26cmの最上階と、1辺が約30cmの下層階があり、いずれも中央部に円形の通し穴があります。
 土馬は脚と尻部分を欠損していますが、背には鞍を乗せ、頭頂部のたてがみも表現されています。瓦硯は直径30cmを超える大形の円面硯(えんめんけん)です。
 福山窯は庄川右岸地域に比定される東大寺墾田地と強い関わりをもちながら操業したとみられます。

地図(地図)

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